第96回春陽展アートツアーの様子
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「第96回春陽展アートツアーを担当して」
この度のアートツアーでは、まず春陽展の魅力として、発足当初の趣意書「各人主義」に触れながら、他の団体と比べても、縛りのない自由な気風が会全体にあることを紹介した。実際に作品を見ながら、それぞれの作家が自らのテーマに基づき、自分なりの表現を追求していることを話し、そして話している自分自身も、改めて春陽会の大切な面を再確認したように感じている。
何が描かれている等見ればわかる説明は避けて、作家の立場から、絵に対する自分の考え方を、展示作品を例に挙げながら話した。そして最後に、絵にとって大切なのは「排他的ではなく、自分とは違う表現や価値観を認めること」、「みんな違って、みんないい」というスタンスで作品を鑑賞してほしいことを伝えた。
アートツアーとして相応しい内容だったかどうか、甚だ心配ではあるが、会員の一人として、春陽展の魅力を少しでも紹介できたなら幸いである。
絵画部 麻績 勝広
版画はそれぞれの作品の技法を詳しく説明していると、20分という与えられた時間内に1点か2点の作品ぐらいしか紹介できない。版画は技法に習熟しなければ自身の意図した作品に近づけない。基本的な技法の習得、プラス個人の独自の技法で作品が生み出されている。技法については、深く説明することはしないで、なるべく中堅の作家の作品と、受賞者の作品にしぼってと思い行動。多くの作品の前を簡単な説明のまま通過することでよかったのか。反省することが多い。
今回の貴重な経験で、自分の制作についても客観的な視点で冷静に見つめることができるようになり、こういう機会を与えていただいたことは、とても勉強になりました。
版画部 横瀬 信子
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