春陽展は日本美術史に多くの足跡を残し、新たな画家・版画家を輩出している公募展です。

第91回春陽展【名古屋展(巡回展)】

 

第91回春陽展(名古屋展)レポート

 

■会期:5月20日(火)~25日(日)

■会場:愛知県美術館ギャラリー(愛知県文化センター8階)

■共催:中日新聞社・東海テレビ放送・東海ラジオ放送

 

<会期中の事業>

●会場批評会:24日(土)13:00~15:00

●画談会:24日(土)16:30~18:00 中日パレス(コスモス・アイリス)

●懇親会:24日(土)18:30~19:50  中日パレス(クラウンホール)

●対話室:20日(火)~23日(金) 11:00~17:00(金曜は19:30まで)会場・ロビー

●会場案内:20日(火)~23日(金) 10:30〜12:00

●三浦明範氏シルバーポイント(銀筆)技法の紹介 20日(火)~25日(日) I室前通路

●東日本大震災チャリティー 20日(火)~25日(日)

●缶バッジ販売 20日(火)~25日(日)

 

 第91回春陽展名古屋展は、全国の会員と受賞者及び中部地区(愛知・岐阜・三重)の入選者(会友・一般)の作品371点で、今年も春陽会のほぼ全容をこの地区で展覧できたことに感謝しています。展示については、伝統ある春陽会を観て頂くための展示構成に重点を置き、また全作品1段掛けとしました。内外からも評判良く、全室を美しく展示できたものと思っています。本部から理事長 高岸まなぶ氏、『春陽』担当 中嶋康評氏、関西支部から いしだふみ氏、絵画部会員小坂茂氏、版画部会員林和一氏、清水美三子氏、また遠路から受賞者の方々にもお越し頂きました。

 

 会期中の21日(土)には中部研究会により「会場批評会」が行われ、中部以外から高岸まなぶ氏 いしだふみ氏、林和一氏に加わって頂き、中部会員共々厳しくも和やかな雰囲気の中で進行しました。同日に版画部客員会員 海老塚耕一氏を迎え、当地区の東直樹氏の司会のもとに「画談会」を開催しました。「画談会」は、研究会活動と並び中部の精神活動を支える重要な事業であり、名古屋展の特別企画となっています。海老塚氏には「美術のあれこれ‐思い出すままに」と題して講演して頂きました。2時間に亘るお話であり、用意した130席がほぼ満席になるほどの好評を博しました。「画談会」に引き続き夜の懇親会は、新聞社・放送局各社の来賓、また中部以外からの会員・受賞者も加わり、130名を超す参加者となり盛況でした。

 また、会期中に名古屋展会場で、三浦明範氏のシルバーポイント(銀筆)技法のパネルを展示しました。シルバーポイントを使った画家の紹介や技法、酸化による色調の変化など、分かり易く理解することが出来ました。

 

 名古屋展では、観覧者・出品者を対象に、会員と春陽会芸術を語り合う場として「対話室」を設置していますが、今年は新たな試みとして会場案内係りを設け、会場内を巡回し観覧者からの質問に答えました。東日本大震災支援チャリティー展は今回で4回目となりました。中部地区会員の小品販売の売り上げの全額を中日新聞社会事業財団と東海テレビ放送を通して被災者の義援金としました。また、昨年に引き続き、中部地区会員の91回展作品缶バッチを制作し販売しました。

おかげさまで、名古屋展は盛会のうちに終了したことをご報告致します。

 

中部支部事務所 小林笑子

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