春陽展は日本美術史に多くの足跡を残し、新たな画家・版画家を輩出している公募展です。

レポート【 名古屋展】

第90回記念春陽展名古屋展レポート

■会期  5月21日(火)~26日(日)

■会場  愛知県美術館ギャラリー(愛知芸術文化センター8階)

■共催  中日新聞社・東海テレビ放送・東海ラジオ放送

<会期中の事業>

●会場批評会  25日(土)13:00~15:00

●画談会  25日(土)16:30~18:00 名古屋国際ホテル(葵・菊の間)

●懇親会  25日(土)18:00~ 名古屋国際ホテル(紅梅の間)

●対話室  21日(火)~24日(金)11:00~17:00(金曜は19:30まで) I室前通路

●春陽会資料室  21日(火)~26日(日) I室前通路

●東日本大震災チャリティ-  21日(火)~26日(日)

●缶バッジ販売  21日(火)~26日(日)

●第90回記念クロージングコンサート 26(日)2:00~2:30 第90回記念春陽展名古屋展ロビー

●第90回記念特別企画「木村荘八に学ぶ」会  6月2日(日)1:00~3:00 豊橋市美術博物館

 

 第90回記念春陽展名古屋展は、全国の会員と受賞者、中部地区(愛知・岐阜・三重)入選者(会友・一般)の作品386点を展示し、東京展につぐ規模と内容の充実した展覧会となりました。

 本年度は、愛知県ではトリエンナーレの開催年であり、前室借りることが困難な状態でありましたが、12月に開催する中部春陽年展を博物館に移行することで、A室からI室までの全フロアーを借り切ることができ、90回記念春陽展名古屋展の伝統を心ゆくまで堪能出来る素晴らしい展覧会となりました。展示につきましては、春陽展の伝統を感じさせるように心掛け、全作品1段掛けの観やすさと作品の良さが引き出されるように一点一点が美しく見える工夫をしています。

 また、今年は90回の記念として春陽会資料室を名古屋展にも展示することができ、山本鼎、梅原龍三郎ら著名洋画家が結成した春陽会の初期の展示会ポスターや写真も展示されたと、地元の新聞にも大きく取り上げられました。巡回展でこのような展示がされたのははじめての試みであります。

 会期中、本部からは理事長 高岸まなぶ氏、事務所書記 中山岳美氏、『春陽』担当中嶋康評氏、、関西から中東剛氏、東京会員山中眞寿子氏、そして遠路より受賞者の方にもお越し頂きました。

25日(土)には中部研究会により「会場批評会」が行われ、中部以外から 高岸まなぶ氏、中山岳美 氏、山中眞寿子氏、中東剛氏、山中眞寿子氏、に加わって頂き、中部地区の会員共々厳しくも和やかな雰囲気の中で進められました。

 会場批評会を終えるやいなや、豊橋市美術博物館館長 金原宏行 氏を講師に迎え、理事 平井誠一氏の司会のもとに講演会「木村荘八 人と芸術」をテーマに熱気溢れるお話を伺いました。今年、「生誕120年木村荘八展」は春陽会が東京ステーションギャラリー、豊橋市美術博物館、小杉放庵記念日光美術館にて90回記念事業として企画協力したものであります。講演会は研究会活動と並び中部の精神活動を支える重要な事業であり、名古屋展の特別企画となっています。名古屋展でこのように記念事業と合わせて、木村荘八の研究者である金原氏のお迎えできたのは初めてで、これも90回記念事業効果であるといえます。

 さらに、中部では「木村荘八に学ぶ」会を立ち上げ、ナビゲーターとして丹羽皓夫氏を中心に東直樹氏、平井誠一氏をサポーターとして約40名が6月2日に豊橋市美博でそのころの春陽会の人々や木村荘八の人と芸術に思いを馳せました。

 「講演会」に引き続いての懇親会には、来賓をはじめ、共催の新聞社・放送局各社の代表の方々、今回受賞者された中部以外の出品者も加わり、130名を超す参加者となり盛況でありました。

 会期中には観覧者・出品者と会員とが春陽会芸術を語り合う場として「対話室」を設置しています。春陽会や展覧会についての質問や感想等を受けました。

 昨年に引き続き行った、中部地区会員の小品販売とバックナンバー売り上げによる東日本大震災チャリティ-にも多くの方々のご支援があり、売り上げの全額を中日新聞社会事業団と東海テレビ放送を通し被災者への義援金としました。また中部全会員の90回展作品の缶バッジ売上を中部支部の90回記念事業の一部としました。

 最終日には、90回記念春陽展名古屋展ロビーでのクロージングコンサートを行いました。思いがけなく合唱とソプラノ、テノールの歌を聞いて大変喜ばれた方や、歌を聞きに来て、展覧会を見たという集客効果をも生み出しました。30分の短い時間ではありましたが、音楽と美術を同時に楽しむという究極の贅沢を味わうことができてこれも記念事業効果の一つでありましょう。

 おかげさまで、名古屋展も盛会のうちに終了することができ、素晴らしい夢のような会期でありました。これもひとえに中部支部の会員会友一般の皆様、及び、理事、スタッフのご協力のおかげと存じます。この場をお借りしてお礼申し上げます。本部の事務所の皆様にも大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

                                         中部支部事務所 小林笑子

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