東京研究会 講演会<2013年10月13日  中野サンプラザ研修室>

松島治基氏  「中川一政と春陽会」

 

大正11年に中川一政らは春陽会を結成し、戦時下であっても春陽会教場を開き空襲下であっても研究活動を続け、次の世代の主軸になる会員を育てていった。

一政自身の超人的な仕事振りは 油絵、水墨岩彩、版画、書、篆刻、陶芸など多岐多面にわたった。
創立メンバーの写真や中川一政の作品のスライド及びエピソードを交えて講演は続いたが、松島氏曰く「中川一政の画業76年と春陽会70年の歩みを合わせて回顧することは 日本の近代美術史の上で共に果たした役割や意義は歴史の一部といって良いであろう」と
まさに約60名の聴講者も納得し其の時間を見てこられた松島氏に羨望の眼差しを向けたのではないだろうか。貴重なお話とスライドは聴講者にとってあらたに姿勢を正す重さがあった
春陽会の歴史の中に保存しておきたい資料でした

田中 節子