春陽展は日本美術史に多くの足跡を残し、新たな画家・版画家を輩出している公募展です。

第98回 春陽展名古屋展

         第98回春陽展名古屋展

 コロナ禍の中、何の根拠もありませんでしたが必ず第98回春陽展名古屋展は開催できると確信して準備してきました。

4月25日には支部スタッフ5人が我が家に集まり4月29日の第2回会員会と準備会の為説明資料の検討、招待券、前売り券、配布ポスターの仕分けを行い、これで準備万端と思いました。その直後愛知県のコロナ感染者が急拡大しこの時点から一気に重要課題が次々と発生し、非常に緊迫した状態に一変しました。急遽4月29日の会員会と名古屋展準備会の中止を出品者128名全員に電話連絡し、招待状、ポスター、関係書類等は郵送することにしました。5月1日には画談会の中止、研究会と共に進めていたギャラリーツアー、会場批評会を中止することを決定しました。

展示計画については、絵画部は展示主任の鈴木善晴さんと副主任の杉藤哲正で第96回春陽展名古屋展での展示計画を基に第98回春陽展画集を参考として作成し、版画部は杉藤万里子さんにお任せしました。

5月1日には愛知県美術館より緊急事態宣言下でも美術館は開館するとの連絡を受け、出品者全員に名古屋展開催連絡と展示作業出欠確認文書を郵送しました。

5月17日の展示作業は例年の約半数の出席者にも拘らず、いつもの5人のメンバーに4人のアルバイトを加えた川端商会のお陰もあり、いつもより早く5時には展示作業を終了することができました。

展覧会期間中は新型コロナウイルス感染防止対策として受付にはアクリルパーティションとアルコール消毒液の設置、観覧者の体温測定を行い、万が一の感染時に備え観覧者の氏名電話番号を記録しました。新国立美術館での第98回春陽展の会期が2日間短縮され、大阪展が中止される中、名古屋展が予定通り開催できたことは本当に幸運でした。最終日には、多くの出品者の前で小池理事長に御挨拶していただき、中部の受賞者紹介をして、花を添えることができたことは名古屋展の良い締めとなりました。

東京展終了以降、1日1日が切迫した状況の下、先の見えないコロナ禍でも冷静にすばやく対応し名古屋巡回展を開催した意義、価値は非常に大きいと感じました。

 
中部支部事務所 小林俊明
 
 

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