春陽展は日本美術史に多くの足跡を残し、新たな画家・版画家を輩出している公募展です。

第93回春陽展【アートツアー】

 

第93回春陽展アートツアー(国立新美術館)

 

「アートツアーの案内を終えて」 

アートツアーの主旨を読みますと、一般の方達に春陽会の作品を、新たな楽しみ方を発見して頂く…との事でした。そして注釈があり、軽く、硬くならないように行う。それにしても、私には軽くは良いが、大変な事を任せられてしまいました。そこで案内で話す内容を会員の方々に自作品について語って頂こうと取材することにしました。取材を重ねる内に、語られる自作品の内容がツアー参加の方達よりも私自身が新たな楽しみ方を発見してしまった様でした。

語って頂いた一部分を幾つか列記しますと、

● 現在の人間を描きたい、事件の中、生きていて良かった。

● 造形なのだが、その前に描きたい事が私は先だ。

● 日常でなく、今でない、単に色だけ。

● 解ろうとしない感じてほしい。

● 質感、マチェール触ってくれ!

● 失敗を重ねて、現在の自作品がある。

● 物、意味を排除したい。

● 造形、今、時間ゆったり。

● 生と死、続いて行く。

● 一粒の塵、全世界に宿る。

● 練る、見る、考えを再考して行く。

…….以上諸々のコメントを作品を前にして私の思う事を交え案内しました。作家のそれぞれが個性ある表現はアートツアーの案内役としては、話題にしたいという作が多くありました。しかし限られた時間の中では全室の案内は無理でした。今回展までにツアーを重ねて来た中で、参加者の聞きうる限界時間を知っての時間設定であるのが判りました。それでも尚、時間の配分と移動の仕方、等に良い方法があればと思いました。終わりに、ツアー参加者は真剣な眼差しでした。慌ただしく終わってしまったのではと反省しています。絵画部のみのツアー報告としました。

絵画部 栗原 正

 

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