春陽展は日本美術史に多くの足跡を残し、新たな画家・版画家を輩出している公募展です。

第92回春陽展【会場風景】

 審査においては、春陽会の伝統である会員全員により真剣で誠意を持った姿勢で行われました。作品レベルは昨年並みと見ておりますが、気がかりな事は会員、会友、一般の出品点数の減少です。何があっても毎年、新国立美術館の壁面に自分の作品を確保することが公募展の意義であると思います。また、春陽会賞、奨励賞、会友賞を受賞された方は、春陽会の次世代を担ってくれる方々です。

 展示に関しては、導線を一本化し、展示構成としては会員室を春陽会の伝統である作品一段掛けにより、来館者が見やすく、落ち着いた空間を味わって頂けたと思います。さらに、会友、一般では91回展で初めて実現化できたコの字すべて一段掛けを今年も実施できたことは、嬉しい限りです。また、92回展では、4箇所ある通路側の二段掛けの作品数を初めての平均化により、さらに見やすくなりました。これからも100周年に向けて、より落ち着いて見やすい安定した展示を目指して行きます。

 (絵画部 藤沼多門)

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 版画部は、3階のワンフロアーに会員・会友・一般出品作品を展示しています。

 受賞作品からスタートする展示会場は、すべての作品を一段掛けで展示し、鑑賞しやすい動線を心掛けました。会員作品については、作品の傾向や大作・小品等でそれぞれの部屋に分けられ、春陽会版画部の歴史から今日的な版画表現まで感じ取っていただけるような構成をしています。2階の休憩室には、浜西勝則氏による「銅版画メゾチント技法」の展示も行い、技法という側面からも版画への理解を深めていただけるよう啓蒙にも努めております。

 (版画部 清水美三子)

【第92回春陽展 版画部会場風景はこちら】

 

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