春陽展は日本美術史に多くの足跡を残し、新たな画家・版画家を輩出している公募展です。

レポート【会場研究会】

【会場研究会絵画部】

第90回春陽展の入選者会場批評会は4月20日(土)、1時半から行われました。例年この日は、夕方から懇親会、受賞式などのパーティもあるため、その両方に出席するべく美術館に来場する方が多くなります。全国各地から出品者が集結し批評会が始まる時間が迫ってきますと、その賑やかさは、さながらお祭りのようでもあります。今年の参加者は201名でした。

批評会は会員が講師となり、4名前後のグループで各部屋を担当します。実はこのグループ分けは直前に発表される為、開始前は講師の方もちょっとドキドキのようです。どなたとご一緒だろう?進行係は?どの作品がある部屋になるだろう…?等々。

今年は時間に余裕があった為、いつもの年よりもたっぷり時間をかけて批評をするグループが多く、終了時間が例年に比べ遅くなりました。ずっと立ちっ放しの批評会ですから、批評をする方もされる方もかなりお疲れになったのでは…。しかし、それだけ時間をかけての熱のこもった批評です。国立新美術館という大空間で作品を前にして、普段、話を聞けない会員から批評を聞くという年に一度のチャンスでもあります。毎年行っておりますので、出品者の方々は奮ってご参加ください。

(岸 鹿津代)

【会場研究会版画部】

 

 

4月20日(土)午後1時30分~4時30分迄、第90回記念春陽展を迎えた本展展示会場で会場批評会を行いました。 今年は62名の研究生の参加となりました。

版種別講師チームによる時間も超過するほどの熱の入った批評、指導の下、各々の作品の前で技術面、制作上の課題、今後の展開など細部にわたる活発な意見交換が行われ充実した内容になったと思います。

今年も例年より初出品の方も出品者も増となり版画部としては嬉しい結果となりました。 版画部の会場展示からも見てとれるように、全体的には見応えのある作品もあり、また春陽会らしい繊細で描写力のある伝統的な作品(木版、銅版)に加え(ミクストメディア)など多種多様な版表現を駆使した作品も多く見受けられ今後の展開に期待をもちたいところです。

批評会、研究会を通して画家としての姿勢、表現力が更に豊かに充実したものになっていくことを願い、これからも絵画部、版画部共に活発に研究会活動を行っていきます。 駒井哲郎、長谷川潔、北岡文雄等の先達が「絵画としての版画」を掲げ歩んだ道程を私達は少しずつ、着実に歩み進んでいると云えるでしょう。

(大久保 澄子)

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