春陽展は日本美術史に多くの足跡を残し、新たな画家・版画家を輩出している公募展です。

レポート【アートツアー】

【アートツアー】

 

春陽展鑑賞者の方々を対象とし、絵を見る楽しみを知って頂くことを目的に、担当会員が作品について、作家について、春陽会について、等の解説を行いました。今回、総数約70名近い、参加者数がありました。年毎に、アートツアーの関心の高まりが予感され、うれしく思っているところです。

 

絵画は2組に分かれ、それぞれの別個の観点から、鑑賞の立場に添いつつ、参加頂いた皆様のご意見を汲みとりながら、今後も毎回担当者が変りますが、作家それぞれの考え、感性の違いを、いろいろなアプローチによる解説が展開されることと思います。続けて参加下さればその都度新たな驚きに出会うかも知れません。アートツアーリピーターの進めを提案します。いかがでしょうか。

 

今回のツアーでの説明内容は次の通りです。第90回記念展特別展示「新世代の作家たち」についての意義。春陽会の独自性について。作品を通し、作家の精神性、内的世界について。技法について。表現の多様性について。それぞれの作家の制作秘話について。等です。

 

鑑賞者の皆さんの、絵の見方をより広く、より深く、そして、未知の世界との出会いを味わうこととなって頂ければ、この上ない喜びです。

 

春陽会ホームページをご覧を皆様、来年のアートツアーにはぜひご参加下さい。お待ちいたしております。

(東 直樹)


担当した班の人数は40人近くになりました。絵を描いている方も何名かしいらっしゃるようでしたが、多くは鑑賞がもっぱらということでした。ツアーの最初は油絵の部屋でした。油絵担当の山本睦さんがアカデミックな内容でありながらも、わかりやすい解説をされました。題名と絵の内容の関係、抽象と具象の違いとその考え方、使っている画材のあれこれ、キャンバスや変形の支持体、なぜ大きな絵を描くのか、テーマの捉え方の違い、絵画鑑賞の方法など、興味深いお話は多岐にわたりました。

 

版画の展示室では、私小浦昇が担当しました。まず版画作品の大きさや色の使い方などが油絵と異なるのはなぜかを解説。次に凹版、凸版、平版、孔版の、四つの版種を簡単に説明しました。

 

ツアーは受賞者の部屋から会員の部屋に順路を取り、版画創作では不可分の「技法とその効果」などを絡めながら、作品の解説をしました。途中で具象の絵の中にある抽象的な考えの部分は何処かという問題を出しましたが、見事に正解された方がいらっしゃいました。絵の解説の他に版画制作にまつわる裏話なども披露して和やかに終了しました。

(小浦 昇)

 

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