春陽展は日本美術史に多くの足跡を残し、新たな画家・版画家を輩出している公募展です。

第90回記念春陽展:レポート

本年、90回目を迎えた春陽展は「第90回記念春陽展」として開催されました。
記念催事として東京ステーションギャラリー他で行われる「生誕120年 木村荘八 展」を筆頭に、美術館会場内の記念催事として特別展示「春陽会新世代の作家たち」、「春陽会史料室」展示、チャリティー・イヴェント「絵と舞踏と音楽のコラボレーション」、東京ステーションギャラリー館長の冨田章氏による講演会、会員の説明によるアートツアー等、第90回という記念展にふさわしい内容となり、盛況裡に終了しました。

展示作品は会員・会友・一般を含め1000点を超えましたが、例年通り2階展示室を絵画部、3階展示室は版画部の展示としました。また、例年通りチャリティー作品展示、東日本大震災被災者への募金活動も行われ、多くの方々の善意をいただきました。

(実行副委員長三浦明範)

 

【絵画部】

第1室では特別展示「春陽会新世代の作家たち」と「木村荘八 作品資料」のケース展示をし、第2室から第18室までは会員作品、第19室から第41室までは会友及び一般公募入選作品が並びました。また、休憩室を「春陽会史料室」として展示、春陽会創立趣意書の手書き原稿をはじめ、初期のポスターや入場券、草創期の写真など、春陽会初期の貴重な資料を展示し、90年の歴史を振り返る企画としました。

今回の展示は、会員の展示では回廊のように回れるようにしましたが、見やすくなったとの好評を得たようです。また、会友・一般の入選作品の展示では、受賞作品と賞候補作品を集めたコーナーを作り、高いレベルでの作品の競演となり、見ごたえある展示となりました。

(実行副委員長三浦明範)

 

【版画部】

90回展を終えて振り返って見ると、春陽会の多才な人材による展示と企画は見る人々を楽しませたのではないでしょうか。また、広報についても角度を変えた手作りの広告ページは好評であったと感じました。私達は90年の歴史と共に有り、さらに今、次への一歩を100回展に向けて歩み始めているのです。

会員の力作を展示することはもちろんの事ですが、展示する場所がなぜ春陽会であるのかを確りと見定めなくてはなりません。

91回展より春陽会展の評価を1年ごとに記録し春陽に掲載し続ければ100回展に向けた歴史として残すことができます。

10年後の春陽会展が若者に受け入れられる充実した展覧会となるよう祈ります。

(実行委員長渡辺達正)

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